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中3修学旅行(最終版)
一昨年度は2回延期したもののコロナの感染状況により中止。昨年度も10月に延期しコースも変更。本来の日程・旅程で実施できたのは3年ぶりになりました。
女満別空港で出迎えてくれたバスガイドさんは以前にも何度か担当していただいた方でした。そのガイドさんは「この2年間、全く仕事がなかったんです。今日から仕事復帰です。ブランクが不安ですが精一杯頑張ります」と笑顔で語ってくださいました。知床のホテルの方々、然別湖のカヌーのインストラクターさん、藤田牧場の職員の方、みなさん「ようこそお越しくださいました」「ようやく来ていただけましたね」と明るく迎えてくださいました。その方々といろいろなお話をする中で、笑顔の裏にある、この2年間の苦しみを感じずにはいられませんでした。一番楽しみにしていた修学旅行が中止になってしまった学年には今でも申し訳なかった気持ちでいっぱいです。だからこそ、こうして実施できたことに感謝するとともに、今年度参加した生徒たちには今までの修学旅行以上のものを感じてもらえていたらな、と思います。「地元の人々の心に触れ、少しでも寄り添おうとする姿勢」、修学旅行の大きな目的が、今回改めて強く実感させられました。
私たちがバスを降りホテルに入ったあと、座席を丁寧に消毒してくれている運転手さん・ガイドさんの姿を、目にせずとも想像できる生徒であってもらいたいと強く願います。
この学年は入学式の次の日から5月末まで臨時休校が続いた学年です。毎日昼食の時間にだけ、マスクをはずした顔を見ていました。しかし、この4日間驚かされました。この生徒はこんな顔をしてたんだ。そう、こんなに輝いた笑顔を持っていたんだ、と。そんな素晴らしい学校行事に携わっていただいたすべての方に感謝をこめて、修学旅行を終えたいと思います。
副校長 尾関靖