ご挨拶
理事長 末岡 仁
理事長メッセージ
本学は1907年、創立者・市邨芳樹先生が時代に先んじて女子商業教育を実践する名古屋女子商業高校を開学したことをその礎としています。以来、時代が求める人材の育成に応えるべく、短大・大学・大学院の設立、また平成14年には市邨校・高蔵校ともに共学に移行し、総合学園として、これまで17万名余の同窓生を送り出してきました。
「一に人物、二に伎倆」
市邨先生の教えは、一貫して「人」にあります。先生が言う「人」とは、円満に発達した常識を身につけ、社会・人生に対して正当な理解があり、同情があり、頭の人たり、手の人であると同時に、情の人であり、徳の人である、とあります。ただ知識技能を身につけ、自分の利害だけにとらわれるだけに終わらず、犠牲的精神のもと、自らが地域の一員であり、公の担い手であることを強く意識し、社会に役立つ人材でなければならないと説いています。
世界は我が市場なり
今日、十年一昔という言葉が意味をなさないような、予測不可能ともいえる変化の激しい時代を迎えています。そのような時代だからこそ、市邨先生の教えは普遍の価値を有すると確信しています。また、市邨先生は「世界は我が市場ならずや」と唱え、経済人として世界に目を向けることの重要性を説きました。現在本校では、様々な国際交流のチャンスを用意しています。生徒の皆さんには、中学生、高校生として求められる基礎学力はもちろん、部活動や様々な学校行事などを通して心身を鍛え、市邨精神に基づいた「人」に成長することで、将来皆さんが世界で活躍する人物になることを期待しています。
校長 鈴木正博
校長メッセージ
本校の校訓「慈・忠・忍」は、人として大切な「思いやりの心、誠実な心、挫けない心」を意味しています。生徒には、時代の変化や社会の変容に対応し、たくましく生きる力を身に付けて、社会の一員として豊かな人生を送ってもらいたい。そのような思いで、日々の教育活動に邁進しています。 建学の精神「一に人物、二に伎倆」は本校創設以来、不変の教育理念です。勉強して知識や技能を身に付けることはもちろんですが、人としての人格を磨くことが、たくましく生きることにも豊かな人生を送ることにもつながります。また、人物があってこそ、知識や技能を役立てることができます。生徒には、それぞれ個性を大切に、優れたものを伸ばし、未来に向かって夢を紡ぐような学校生活と、自らの人間性を高める人としての成長を求めています。 本校では、高蔵の教育のよき伝統を守ると共に、時代の変化に対応できる柔軟な教育を進めていきます。「知識・技能」の習得に留まらず、「思考力・判断力・表現力」を育成するため、「体験的学習」に力を入れるとともに、「国際理解教育」、「ICT教育」にも積極的に取り組んでいます。また、学校祭をはじめ学校行事や部活動がさかんで、校内には生徒の明るく元気な声が溢れています。 本校周辺は大学や小・中・高校、幼稚園などの集まる文教地区で、落ち着いた学習環境が確保されています。地下鉄・市バスをはじめ交通の便にも恵まれ、通学にも便利です。